退職後資金シミュレーター

名目残高
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老後の資金計画は二幕構成の課題です。まず働いているうちに十分な資産を積み上げ、その後はそれを使い切らないように、ゆっくりと取り崩していく必要があります。このシミュレーターは、その両方をモデル化します、資産形成期(掛金+運用による増加)と取り崩し期(引き出し+残りの運用益+インフレ)です。目標年齢、現在の価値で表した年間支出額、想定利回り、取り崩し戦略を設定すると、残高がゼロになる年が表示されます(あるいは、生涯にわたって残高がゼロにならないことが確認されます)。

老後資金を予測する手順

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    現在の年齢と退職年齢を入力する

    安全を見て、ほとんどの試算は95歳まで計算します。日本の平均寿命は男性で約81歳、女性で約87歳です。中央値だけを目安に計画すると、資金が先に尽きる確率は50%になります。

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    貯蓄と掛金を追加する

    すべての退職資金口座(iDeCo、NISA、企業型確定拠出年金、証券口座など)の現在の残高、年間の掛金、勤務先による上乗せ拠出を含めます。掛金には勤務先の拠出分も含める必要があります。

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    利回りとインフレ率を設定する

    株式の長期リターン(実質で約7%)、インフレ率(日本銀行の目標は2%)。このシミュレーターは実質額で計算するため、グラフは名目額ではなく購買力を示します。

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    老後の支出を入力する

    現在の価値で表した年間支出額です。多くの人は退職前の収入の70〜85%を老後に支出します。これを「所得代替率」と呼びます。

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    公的年金を追加する

    受給開始年齢における見込みの月額年金額、または年金加入歴に基づく初期値を採用します。受給開始年齢は金額に影響します。60歳からの繰上げ受給は年金額が減り、75歳まで繰下げると最大で84%増額されます。

4%ルールとその有効性

ベンゲンの4%ルール(1994年、複数回更新)によると、年金受給者が毎年、当初残高の4%をインフレ調整したうえで引き出す場合、過去のシナリオの95%超で30年間の老後を乗り切れるとされます。このシミュレーターは、これを既定の取り崩し戦略として採用しています。

近年の研究(Kitces、Morningstar 2022〜2024)では、株価評価が高く債券利回りが低い状況を踏まえると、30年の期間では3.3〜3.7%のほうがより安全だと指摘されています。より長い老後(FIRE、50歳での退職)や保守的な資産配分の場合は、3%まで下げます。

所得代替率:実際に使う金額

退職前の収入 ≠ 老後の支出。老後に減るものは2つあります。社会保険料(給与から天引きされていた本人負担分がなくなります)と貯蓄への拠出(これからは積み立てるのではなく、貯めたものを取り崩します)です。一方で増えるものは、医療・介護費(決して小さくありません、後述)と余暇の費用です。

退職前の収入 老後の典型的な支出 所得代替率
400万円 320万円 80%
800万円 600万円 75%
1,500万円 1,050万円 70%
2,500万円超 1,500万円 60%(またはそれ以下)

高所得者の所得代替率が低いのは、もともと収入の多くを貯蓄と税金に充てていたためです。

収益率の順序リスク

老後1年目に弱気相場に見舞われた人は、30年間の平均リターンが同じであっても、20年目に見舞われた人よりもはるかに苦しくなります。暴落のさなかに生活費を賄うため資産を売却すると、その損失が確定してしまいます。このシミュレーターは、500通りの収益率シーケンスでモンテカルロ法を実行し、中央値とあわせて第5パーセンタイルの資産枯渇年齢を示すことで、この点を明らかにします。

医療・介護費という不確定要素

公的医療保険と介護保険は多くをカバーしますが、すべてではありません。介護施設の自己負担、差額ベッド代、歯科、眼鏡、補聴器などは自己負担になります。長い老後の間に、こうしたカバーされない医療・介護費は数百万円に達することがあります。支出計画には医療・介護の項目を別に設けましょう。これは多くの退職者が最も過小評価している費目です。

グラフが示す内容

  • 資産形成期(現在 → 退職年齢): 実質残高は掛金と複利によって増えていきます。
  • 取り崩し期(退職年齢 → 枯渇または95歳): 引き出し額が運用益を上回るため、実質残高は減っていきます。
  • 公的年金の点線: インフレ調整後の年間給付額で、取り崩しの一部を補います。
  • 縦線のマーカー: 残高が0円に達する年(十分な資金があれば、達しないこともあります)。

よくある質問

株式が中心のポートフォリオなら実質5〜7%です(MSCIワールドやS&P500の長期の実質リターンは約7%)。60対40の配分では4〜5%、保守的な老後向けポートフォリオでは3%まで下げます。インフレを考慮せず名目リターン(10%超)を使うと、将来の購買力を過大に見積もってしまいます。

受給開始年齢で金額が変わります。60歳からの繰上げ受給は減額、65歳が基準、75歳までの繰下げ受給は最大84%の増額になります。健康な人の多くは、長生きする見込みであれば繰下げたほうが有利です。このシミュレーターには、受給開始年齢を比較する切り替え機能があります。

はい。税制優遇のある口座(iDeCoなど)と通常の課税口座を分けて入力すれば考慮します。iDeCoの受取は退職所得控除や公的年金等控除の対象となり、通常の証券口座の利益には約20%の税が課されます(NISA口座の利益は非課税です)。このシミュレーターは、現行の税率にもとづいて引き出しにかかる税額を見積もります。

4%ルールは単一のリターン前提と1つの取り崩しスケジュールを用いる決定論的な手法です。モンテカルロ法は、過去の分布から抽出した多数のランダムな収益率シーケンスを実行し、成功確率を示します。後者は、単一経路のモデルでは見えにくい収益率の順序リスクを明らかにします。

いいえ。すべてブラウザ内で計算されます。

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